2016年11月23日

未完の月。



『 造ることも、壊すことも、

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同義なのだ 』と、解体屋の人が ぽろりと 青い空を見上げながら言った言葉が、今でも心に残っている。

その人は、節くれ立った野太い指の間に 灰が欠け落ちそうな煙草を挟んで ユンボを操作していた。

おざなりに被ったヘルメットのひさしの下の眼差しは、真剣そのものだ。

時折 顔を顰めながら、息を殺して レバーを引く。

もみあげから 汗が滴り落ちている。




破壊と再生の言葉は、海が、大学生の時に、聞いた言葉だった。


高校の時に描いた絵は、時間が留まったままだ。
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なぜだか、これに 何かを乗せられない。収まるものをずっと待っている。


描きたい桜が生きていた土地には、家が建ち、桜の樹は 死に絶えてしまった。

あの日以来、長らく収まる桜 を待っている。



夏が好きなのは、活力に溢れているんだと、錯覚できるからだ。
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面目次第もない。


濃い花影に 身を寄せた、

ぼくは 偽善者。


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posted by 海夏子 at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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